第11回草原サミット@新温泉町 よもやま話 草の中の善玉菌

このお話は去年の今頃、主に九州でお正月の一面記事を飾るというセンセーショナルに取り上げられた話題です。ですので、私も気にはなっていたのですが、今回、その内容を直接聞くことができました。
このニュースは、阿蘇で野菜のブランドにもなっている野草堆肥について、土壌がご専門である佐賀大学の染谷先生が調べたところ、『野草堆肥の中には善玉菌が無数にいることが分かった』、というお話でした。私は、その土で作られた野菜を食べると体にいいのかな、と思っていたのですが、それは大きな勘違いでした。

というのも、この研究のスタートは、今の農業では連作障害をどうやって避けるかが悩みであると思いますが(農学部出身ですが、生物生産に疎くてすみません…)、なんでも、阿蘇の野草堆肥を使った畑では連作障害が出ないということです。

このことについて染谷先生にお話が伝わり、調べてみたところ、土壌中の悪い菌に対抗する拮抗菌が無数にいることがわかったのだそうです。

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野草堆肥を使っているトマトハウスでは、10年近くも連作しても障害が出ないとか。様々な病害虫予防の農薬を使わなくて済むという点では、野草堆肥で作った野菜が、非常に良いものの根拠であるともいえそうです。
思えば、野草は日本で古来使われてきた肥料です。特に、茅葺屋根に葺かれていた古茅などは最良の肥料として重宝されたというお話も耳にしますが、昔の日本人はそういった知恵を肌感覚で知っていたのかもしれません。
染谷先生の研究室では、古茅も含めて今後様々な野草堆肥を試験していきたいそうです。

堆肥というテーマは、あまりに身近でかつどちらかといえば3kに近いイメージのものなので、茅の利用用途としての有用性に気づきませんでした。しかし、このような科学的な裏付けを理解して使っていけば、農業のブランド化や省力化、そして地域の中での資材受給など、夢が広がるお話です。
この研究は、今後さらに深められ、なんらかの形で取りまとめられるということですので、じっくりウォッチしていきたいと思います。

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