キモノの中の植物
私たち日本人は、季節の移ろいに応じて、バラエティ豊かな植物紋様のキモノを着こなしてきました。
「花模様を着るなら、本物が咲く少し前の時期にするのが粋」であり、かなりの種数の植物の旬が、感覚として共有されていたようです。
和の伝統紋様として定番化されているものの中でも、植物モチーフの多さは群を抜いており、日本人が植物に抱いてきた特別な親しみや、植物を美しいと思うこころが伝わってきます。
(右写真は伊勢型紙の文様「菊にススキ」)
野草を着こなす。
着物が日常着でなくなった現代の生活スタイルでも、「季節の服」を選び、旬を着こなしたい。
しかもそれが、園芸種の植物が描かれたものではなくて、野生種だったり、その地方独特の植物だったら、きっともっと楽しい。
そんな想いから、のもりのプロダクトづくりが始まりました。
あくまでも「使うもの」を。
どこに住んでいても、何をしていても、あなたの隣に草花が寄り添っていますように。
そのために、単なる飾り物ではなく用途があるもの、身につけるものを作りたいと考えました。
なるべく長く使っていただけるよう、オーソドックスな襟付きシャツやハンカチなど、形は定番のものに限って、そのぶん模様のバリエーションを楽しんでいただきたいと考えています。
製版、染色、すべて手作業
のもりでは、デザイン・スクリーン製版・染色・縫製まで、全て手作業で行っています。
一貫して作業を行うことで、全ての製品に責任を持つこと。
そして、小ロット生産ならではのユニークな商品展開を目指しています。
お使いいただく方には、手作業ならではの味わいを感じていただけたらと思います。